公務員のリアル

【現役公務員が解説】公務員の仕事内容は?簡単?難しい?(事務職編)」

公務員はどんなお仕事してるの?
事務職ってラクなのかな?

 

こんにちは、こーぼくです。

公務員のイメージって、役所で窓口業務をやっていたり、税金を取りまとめたりと、地域生活に関して公に仕事をしてるイメージが強いですよね。

けれど、公務員の事務職って深く知られていない業務、いわゆる裏方といわれるお仕事がものすごく多いんです。
公務員のお仕事を経験していないとホントにイメージしづらい世界なんで、分からなくて当然なんです。

僕も公務員になるまでは「机に座ってルーティン業務をこなしていく」そんなイメージしか湧きませんでした。笑

なので、現役の身を持ってリアルなお仕事を伝えていきますね。
公務員を目指す人、公務員に興味がある人にとって少しでも参考になればなと思います!

こーぼく
こーぼく
それじゃあ、大きく④つに分けて説明していくよ!

公務員(事務職)の仕事【その①】窓口業務

まずは、窓口業務。コレは大道ですね〜。
みなさんが日頃、引っ越しや結婚、税金支払いの際に大きく関わりのある部署です。

例えば、「市民課」や「税務課」、「総合窓口」などが当てはまります。

受付や案内、登録手続きなどが多いので、比較的イメージしやすく、イメージ通りの仕事をやってます。

役所の窓口業務は多くの部署では、定時までに事務処理を行い、スムーズに終われば定時に帰り、仕事が残れば残業という感じです。
(ただ、他の職員いわく、慣れるまでは定時帰りはなかなか厳しいとのこと。)

最近では人員も削減されている傾向にあって尚更大変だそう…。

銀行のように窓口が15時で閉まり、その後多くの残務処理を行うといった仕様とは少し異なっているようには思います。

また、窓口といっても多様な窓口業務があります。

例えば、
県や市が運営している建物には、受付員や事務員さんが配置されます。

こーぼく
こーぼく
県立図書館や美術館、学校などがそれに当てはまるよ!

もし、近くに公共の施設があれば事務員さんにそっと尋ねてみるのも良いかもしれませんね。

比較的、地方の機関や公共施設へいくにつれて、窓口業務の負担は小さくなるといえます。
地域人口が少なく、必然的に事務量が少なくなりますからね。
その分、地域手当ての面で大きな差が出ちゃいますけどねー(泣)

ちなみにの話しなんですが、悲しいことに、役所の窓口ってよく融通がきかないと言われがちですよね。
僕も公務員になる前は窓口のお堅いシステムに残念に思うこともありました。
けれど、公務員になってからというもの「こう対応せざるを得ない」ということがよく分かってきました。

職員さんは公平性に基づいて、法律や規則に則って泣く泣く業務に徹しているので、どうかそういった場面に直面したときは、地域のためにやっているんだと思ってもらえるとすごく嬉しいです。
さらに「ありがとう」なんて言われるともう感動ものです。

めったに感謝されることがないので、そんな時は内心めちゃくちゃ喜んでます。笑

僕も感謝されるよう頑張っていきたいですね。

公務員(事務職)の仕事【その②】事業管理

2つ目は、行政の運営や事業管理のお仕事です。これだけじゃよく分からないですよね。
簡単に言うと、「地域をより良くしていくお仕事」です。

例えば、「福祉」や「土木部署」、「農林部署」、「まちおこし部署」などが当てはまります。

食育や福祉、土木、金融、地域のイベントなど専門知識を要していくような仕事ですね。

こーぼく
こーぼく
最近では、経験者採用の人が専門部署へ配属されることが多いよ!

「この地域はもっとバリアフリー化を進める取り組みをしよう!」とか「この農産物の魅力をもっと広く伝えていこう!」「こどもが学べたり、遊んだりできる施設をつくろう!」など、そういった案から事業を企画、立案していくところから始まります。

けれど実際のところは、各課に与えられた予算(お金)がないのが現状なので、大それた案というのは企画しても基本的には通らないです。悲

基本的に日常生活に関わるような部署は予算(お金)を持っていないところが多いですよ~。

また、公務員はよく専門知識は要らないと言われがちですが、土木のような技術者がいる所に事務員として配置されると必然的に専門知識が必要とされてきます。

なので、個人差はあるかもしれないけど慣れるまではかなりしんどいです。

ただ、公務員の場合、慣れた頃には異動なので専門部署にあまりメリットは感じないかもしれないですね。興味があれば別ですが…。

僕も土木事務を経験したことがあるんですが、その分野に全く興味がなかったので当時は苦痛の連続でした。笑

公務員(事務職)の仕事【その③】予算管理

3つ目は、お金の管理ですね。
もう少し噛み砕いて言うと、税金として集められたお金の使い道を計画的に組んでいくお仕事です。
例えば、「財政課」や「経理部署」などがそれに当てはまります。

税金という大切な財源をもとに、その使い道の判断や管理を行っています。

ただ、やはりそういった部署にいくとものすごく数字にはシビアですし、頭を使います。

こーぼく
こーぼく
数字や簿記、計算に強い人にはすごく向いているかもしれないね!

あまりイメージないかもですが、
数字や計算のみならず、「即座の判断力」や「解釈力」がかなり必要となってきます。

なぜなら、地域にとってこの事業は本当に必要かどうかを素早く判断して処理していかなければならないからです。
事業というのはスピード勝負なところがあるので円滑な運びが重要となってきます。

そして事業を行う時は必ずお金(予算)が関わってくるので、各課の担当者からその事業の詳細を説明してもらい、承認行う必要があります。

なので、各担当者の説明を素早く解釈し、適切な判断処理を行わなければ、全体の業務が止まってしまうことにもなりかねません。

実際、財政課前では各課の事業担当者が列を作って並び、説明待ちをしていることが珍しくないんです。

こういう根幹部分を担うとだけあって、
公務員の世界では花形業務であり、この部署を通る人は出世が早い傾向にあります。

こーぼく
こーぼく
財政課、経理(総務)課、人事課は花形部署で忙しいけれど、出世街道まっしぐらじゃ!

仕事のできる人や評価の高い人は早いうちからこれらの部署に配属されている印象ですねー。

僕には縁がないところです。笑

公務員(事務職)の仕事【その④】人材管理

最後に、人やモノの管理ですね。
つまり、職場環境を良くするために動く部署です。

例えば、「人事課」や「総務課」、「管財課」などが当てはまります。

民間企業と同じように、公務員の組織もこれらの部署が成り立っていないと職場は機能していかないんですね。

人事課は、採用・職場人員の補充や、評価システム、ハラスメント調査、育児支援や在宅勤務の促進、ペーパーレス化やワークライフバランスの取り組みなど、たくさんのことに関わっています。

日々の変化に合わせて、業務内容がプラスされてる感じなので、ヘビーさは増しているように感じます。

こーぼく
こーぼく
重要な仕事を担うことになるから、とにかく脳と体は動きっぱなしじゃ。

わかりやすい例としては、採用試験の日程です。
土曜、日曜に採用試験が行われている自治体って多くありますよね。その背景には人事課の職員さんが休日出勤して奮闘していることが多いです。

総務課では、公共事業のお金の管理、職員のお給料やモノの管理などを行っています。
他にも細かい業務がたくさんあって、なんでも屋さんみたいなポジションだとイメージしてもらえれば。

管財課は、建物内や職場内の修繕関係が主なお仕事です

建物内のエレベーターやトイレ、職場内など、壊れた所や修繕が必要な所を管理しています。

こーぼく
こーぼく
職員さんが働きやすいように、そして地域のみなさんが利用しやすいように工夫しながら改善してくれているよ!

まとめ

公務員のお仕事を大きく④つに分類してお話ししてきました。

【おさらい】

【公務員のお仕事】
  1. 窓口業務 → ex.「市民課」「税務課」「総合窓口」など
  2. 行政の運営や事業管理 → ex.「福祉」「土木部署」「農林部署」「まちおこし部署」など
  3. 予算(お金)の管理→ ex.「財政課」「経理部署」など
  4. 人やモノの管理→ ex.「人事課」「総務課」「管財課」など

細かく見ていけば、本当にたくさんのお仕事があります。
公務員の人やベテランの人でも全てを把握するのは難しいくらいです。

ただ根幹となる部署を押さえておけば、そこから枝分かれしていくイメージなので、そう考えると仕事の大元が見えてくるはずです。

現役の身として僕の感覚ですが、仕事内容は「手続き業務」が大半を占めているように感じます。

なので、どれほど早く適確にサバけるかが重要となってきますね。

公務員の事務職って比較的ラクに思われがちだけど、裏では相当な仕事量や手順があったりするんです。
多くの課はお金がないので節約しながら仕事を運んでるって感じですね。
比較的やることは難しくないですが、面倒となる業務が多いです。
でも確かにラクな職場は存在します。笑

公務員の仕事内容に触れたい、知りたいと思われてる方はインターンシップ」を本当にオススメします。
(学生さんだと特権だと思いますし、まず今後職場を知れるタイミングなんてないと思います)

一般的に周りから言われてることで把握するより、身をもって経験する方が何百倍も納得します。

「インターンシップなんて意味がない」と言ってる人はもったいないです。
職場内に入れるだけでも大アリですよ。

こーぼく
こーぼく
その時動くか動かないかで、将来の道が大きく変わってくるよ!

さらにインターンシップで稀な課にいけた人は超ラッキーだと思います。

こんな課があって、こんなことやってたのかと身をもって知れるからです。
この知る、知らないはかなりの大きな差です!
(そしておそらく仕事はそんなに任されないと思うので余裕を持って周りを見渡せます。笑)

公務員側から見る仕事と外から見る仕事では全然違うはずなので、ぜひ体験してみて仕事内容や雰囲気、ラクかラクじゃないかも見てみてください。

その時の得た直感ってけっこう当たるもんです。
特に公務員職場の場合は、その時の雰囲気が自分に合っていれば入職後のギャップはほぼないかと思います。

恥ずかしい話、
僕は学生当時、一時的な面倒くささからインターンシップを避けていました。
今考えるとそんな機会二度となく参加すべきだったと後悔してるくらいです。

おそらく公務員のインターンシップに参加していたら、(僕のタイプ的に)民間の選択肢はなく、公務員一択になっていたと思います。

きっと将来の選択につながります。
もし迷われている方がいたら、職の理解や今後の将来ためにもインターンシップを活用してみてくださいね。

それでは、またっ。